ベクターホールディングスは2026年2月5日、完全準同型暗号(FHE)技術を対象に、暗号化したままデータを処理できるかを確かめる概念実証(PoC)を開始しました。Cornami, Inc.の「FracTLcore®」を用い、NVIDIA H100をベンチマークに性能を比較します。検証はエクイニクス・ジャパンが運営するデータセンター内で実施します。

FHEは、データを復号せずに計算できる暗号技術で、ゼロトラスト(内部でも信頼を前提にしない)な処理を可能にします。一方で計算負荷が高く、実運用が難しい点が課題でした。医療・金融・公共など機密データ領域で「秘匿」と「分析」の両立が求められることから、実用的な処理性能が出るかを検証します。

PoCでは機密データ分析、組織間のセキュアなデータ共有と共同分析、ゼロトラスト・クラウドといった典型ユースケースを想定します。設置性・運用性・拡張性も含めて総合評価し、FHEワークロードの実運用適性を見極める計画です。

有効性が確認できた場合、同社はFHEを前提とした次世代計算基盤の提供に向けた事業検討を進めます。パートナー連携により提供モデルや導入形態を具体化し、ハードウェアアクセラレータとFHEを組み合わせた安全なデータ利活用の実現を目指すとしています。

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PRTIMES

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